用事で岩手県に行っておりました。岩手県は通過したことはありましたが、ちゃんと上陸したのは初めてです。今回は大船渡市に宿泊しました。
今回はかなりの駆け足ながら、震災遺構をいくつか見てきました。
1 陸前高田市 奇跡の一本松 今は枯れてしまいサイボーグ化されていますが、2キロメートルに渡って
7万本もあった松の木の唯一の生き残りだった松の木です。7万分の1の、まさしく奇跡です。後方に見える破壊されたユースホステルも波避けとして役に立ったようです。津波伝承館も見所が多かったですし、高田松原津波復興祈念公園は現在も整備中のようです。完成すれば他の遺構も見学できそうです。
2 宮古市 たろう観光ホテル 新旧防潮堤 見ての通りのすさまじさです。

これが津波で破壊された万里の長城といわれた旧防潮堤だと思われます。高さ10mくらいで、かなりの厚みがあります。

高さ15mの新防潮堤が完成間近です。

ただ、この最強の新防潮堤ですら、3.11レベルの津波が来た場合は超えられそうです。
(なんと17m)せり上がりでは
38mまで到達したとのこと。
3 気仙沼市 東日本大震災遺構・伝承館(宮城県) 津波により破壊された気仙沼向洋高校旧校舎を利用した施設です。
校舎がカーブしていてオシャレな校舎だったようです....(遠くから見たら、そう見えました)

実は
4階部分に冷凍工場が衝突して破壊されたためにそう見えただけです。まさかの、この高さ....

いろいろな物が当時の姿で保存されていました。


体育館です

移動中は車窓から三陸の海岸が見えましたが、どの海岸線でも人が住んでいる場所には巨大な防潮堤が作られていました。また、低い土地は未だに空き地が広がっていました。低い土地でも商業施設が出来ている場所もありました(立て直されているので全て新築でピカピカ)。しかし、やはり住居は少ないような気がしました。
海の目の前に住んでいる者として、今回の見学は衝撃的なものとなりました。やはり、現物を見るとその凄まじさを感じます。
3.11から10年経過して、先日3月6日に気仙沼湾横断橋(浦島大橋)が開通し復興道路も全線開通したようです。しかし、完全復興はまだまだの感じでした。
