「北のカナリアたち」を下の娘と観に行きました。公開されて1週間経ちますが地元では相変わらず人気で、1日10回ほど上映されていますし、お客さんもたくさん入っています。
映画館もカナリア推しで、
吉永小百合が大分身していました。

さて、「北のカナリアたち」ですが、まず内容よりもロケ地が気になりました。礼文島をメインに、利尻島、稚内市、豊富町、札幌市でロケが行われています。
稚内市、豊富町、札幌の分はほとんど解りました。島のシーンですが、礼文と利尻が混ざっていたので解らない部分もありました。
港のシーンも、船が入ってくる港と、着いた後のシーンで港が違っていた気がします。
ロケ地についてはパンフレットにも出ていましたが、ピンポイントまでは書かれていませんでした。(下の娘も、澄海岬の先端部でロケされたシーンは気がつきました。(通常は立ち入り禁止))他にもいくつかピンポイントで解らない部分がありました。(地元民はパンフを買った方が楽しめますよ。)
病院と警察署のシーンは礼文じゃないことには気がつきました。礼文には映画のような大きな病院や警察署は無いですからね。(大怪我したらドクターヘリで旭川に運ばれます。利尻でロケをしたそうです。)
(お約束で等身大?パネルと写真を撮ってきました。)
「あんな場所に住んでいるのですか?」と聞かれれば「まあ、そうです。」と答えられますね。建物はもっと立派ですが、自然環境や景色はあんな感じです。
毎日利尻山を見ながら通勤している嫁は
「もっと綺麗な時もあるよ」とのこと。
ロケ関係で一番気になったことは、
みなさん薄着で、手袋を外したりしていたことですね。
この辺の吹雪って、道外の人にとっては想像を絶する寒さですからね。(
体感気温で-20℃以下のはず)札幌のように温暖な地域の吹雪とは比べものにならない寒さです。内陸の千歳にいた時は朝-20℃(無風)とかにもなりましたが、宗谷地方の-10℃での吹雪の方が寒く感じます。
よくあんな薄着で撮影が出来たもんだと思いました。
あまりに寒いとしゃべられなくなりますからね。手袋も一度外すと指が動かなくなりますからね。撮影時暖をとる場所も十分ではなかったと思います。(風が強いと、どうしようもない。)1シーン撮るだけでも相当な時間がかかりますから、役者・スタッフの方々本当に凄いと思いました。
いつもはエンディングの文字なんて読まないんですが、今回は協力の部分はちゃんと読みました。知っているところばかりで読むのが追いつかないほどでした。ブルーレイが出たら読み直してみたいと思います。
さて、肝心の映画の内容ですが....景色は良い時を選んで素晴らしく綺麗に撮れています。役者も悪くないです。原作も悪くは無いのかな?(未読)ただ、いくつか
えっ、ギャグ?コント?と思える部分や、
どうしても腑に落ちない部分があり、泣ける感じでは無かったです。全体に筋が通った感じが無く、モヤモヤした感じです。脚本がダメなのかな。悪くは無いんですが内容的にはもう一歩の印象でした。ただ、最近のクソ邦画よりは良いと思いました。
下の娘は「面白かった」とのこと。基本的に大人向けの映画なんだけど....どこが?
※追記
ヤフーの「北のカナリアたち」の素人評価を読んでいて、北海道に関する勘違いがあったのでここに書いておきます。
1 吹雪のシーンが多かったがあんなに吹雪ばかりなのか?
宗谷地方は毎日のように吹雪きでもおかしくないです。
吹雪ではないですが、ここしばらくは毎日荒れています。太陽を拝むことがありません。
2 あんな吹雪の日でも傘はささないのか?
吹雪で傘をさす人は少数です。(傘をさしているのは内地の人では???)
風で傘が壊れますし、気温が低いので雪は手ではたけば落ちます。
風が無く、気温が高い時のベタ雪ならさすこともあります。
今日も強風なので、雪は少し降っていますが体にも道路にも着かずに流れて行っています。